日本ブリーフサイコセラピー学会

日本ブリーフサイコセラピー学会 第32回 東京オンライン大会
The Japanese Association of Brief Psychotherapy Annual Meeting

大会企画シンポジウム

大会企画シンポジウム①
9月10日(土) 13:30~15:30

「今注目したい!気になる潮流とブリーフの未来」

シンポジスト
福島哲夫(大妻女子大学/成城カウンセリングオフィス)
堀込俊郎(慶應義塾大学医学部精神・神経科)
津田真人(心身社会研究所 自然(じねん)堂治療室・相談室)

司会
田中ひな子(原宿カウンセリングセンター)


 本学会は「クライエントや家族の精神的健康のために、個別の治療的アプローチの枠組みを越えて効率的な援助方法の発展」を目指す研究団体として発足しました。2020年に刊行された書籍「ブリーフセラピー入門―柔軟で効果的なアプローチに向けて」(当学会編)では、12種類の多様なアプローチが紹介されるとともに、9つの臨床現場でのブリーフサイコセラピーの活用方法が紹介されています。
 このように多様なアプローチや実践が交流する当学会でも、近年は更に新しい流派や知見などから相互の学びを深めることの重要性が一層指摘されるようになっています。伝統的なアプローチから発展をし続けているもの、科学技術を活用したもの、革新的な理論により構成されているものなど、様々なアプローチが実践されています。
 このたびの第32回大会では「いま注目したい!気になる潮流とブリーフの未来」として、当学会では取り上げられることは少ないものの、重要であり有益なアプローチとの相互交流ができる場を企画しました。

 シンポジウムでは3名のシンポジストをお招きしています。福島哲夫先生からはAEDP(加速化体験力動療法)、堀込俊郎先生からはバーチャル・リアリティーを活用した治療実践、津田真人先生からはポリヴェーガル理論について話題提供をいただき、ブリーフセラピーに限らず、セラピー全体の未来について考える機会にしたいと考えております。


※精神神経学会の専門医単位(B群)の該当プログラムとして申請予定

大会企画シンポジウム②
9月11日(日) 15:15~17:45

「不確実性と未来」

シンポジスト
黒沢幸子(目白大学心理学部/KIDSカウンセリング・システム)
田中究(関内カウンセリングオフィス)
長沼葉月(東京都立大学人文社会学部人間社会学科)
市橋香代(東京大学医学部附属病院精神神経科)

司会
伊藤拓(明治学院大学)
松浦真澄(東京理科大学)


 当たり前の日常は、実はそれほど確かなものではないことを、今般のパンデミックで嫌というほど私たちは再認識しました。〈過去〉も〈現在〉も〈未来〉も不確かなものです。しかし、そこに可能性を見出そうとしたのがブリーフセラピーでした。
 人もまた、元来見通しの利かない不透明な存在です。だからこそ、人と人との間、インターパーソナルな部分に着目する、その主たる担い手となったのもブリーフセラピーでした。
 本シンポジウムでは、解決志向ブリーフセラピー、システムズアプローチ、ナラティヴセラピー、オープンダイアローグの各アプローチが、セラピーにまつわる不確かさをどのように可能性に変えているのか、不確実性が社会を覆ったこのタイミングを利用し、あらためて考えてみたいと思っています。
 解決志向ブリーフセラピーについては黒沢幸子先生、システムズアプローチについては田中究先生、ナラティヴセラピーについては市橋香代先生、オープンダイアローグについては長沼葉月先生をシンポジストとして、話題提供をしていただきます。

※精神神経学会の専門医単位(B群)の該当プログラムとして申請予定

top▲